会派「立憲民主党・市民の声」をつくりました

私の信条

本日から、江東区議会の中で会派を組みました。会派名は、「立憲民主党・市民の声」です。いままでは、一人会派でしたが、本日(2024年2月1日)から2人の会派です。

まずもって「会派」とは何でしょうか。

『同じ意見や考えを持つ議員の集まりが「会派」です。会派は、 自分たちの意見を市政に反映させるための活動をしています。 同じ政党の議員が集まって会派をつくることが多いですが、いくつかの政党で会派を立ち上げたり、政党に入っていない議員たちで会派を組んだりすることもあります』(川崎市「そうだったのか! 市議会の仕組み」より)

ランバ・ラル風にいえば、「政党とは違うのだよ、政党とは!」。たとえば、江東区のいちばん人数の多い会派(第一会派)である「江東区議会自民・参政・無所属クラブ」は、自民党、参政党、無所属の議員のグループです。複数の政党で集まって会派をつくることができるのです。このように政党をこえて、同じ考えをもつ議員がつくるグループが「会派」です。そしてそれは、公にも認められたグループです。その証拠に政務活動費(議員が自分の活動に使える公金)は議員個人に振り込まれるのではなく、会派の口座に振り込まれるのです。

私はいままで無所属・一人会派。しかし、高野はやと区議(立憲民主党)から2人で会派を組む提案を年末に受けました。一人で自由ではありましたが心細いときもありました。また、収集できる情報量の少なさも気になっていました。ですから、今回の高野区議からの提案は魅力的でした。とはいえ、2人会派が現実に可能なのかどうか、私の支援者の方々とも年明けから議論を重ね、今回の決定に至ったのです。

高野区議とは私と近しい考えをもつ同僚として、交流させていただいていました。昨年12月の区長選挙では同じ候補者を応援していたこともあり、なんというか自然な感じで会派結成できた気持ちです。

会派になれば、議会で質問できる回数も増加しますし、割り当てられた質問時間も融通することができます。また、一人で活動・運動するよりも2人でやったほうが効果的です。会派をつくったメリットを活かして、今後の議会活動に取り組んでいきたいです。

とはいえ、江東区の議会、いまとても混乱しています。ここで昨年の秋からの区外会の状況を振り返りましょう。ご存じの通り、昨年の10月に当時区長だった木村弥生氏が辞任を表明しました(11月に正式に辞職)。木村前区長は、区長選挙のときに公職選挙法に抵触する動画をユーチューブにアップしたことで、議会でも厳しく追及されていました。辞任表明の前日、東京地検特捜部が役所にきて、家宅捜索。そのとき私も役所にいたのですが、何事かとびっくりしました。先輩議員によれば「警察が区長室を調べている。江東区政史上、前代未聞」だそうです。違法動画を公開したことが区長室を捜索するまでのことかと驚きました。

その後、当時、国会議員の柿沢未途氏(本日2024年2月1日、議員辞職しました)の陣中見舞いの件が報道され、区長選での買収がわかり、厳しい捜査の事情を理解しました。前区長と柿沢氏への捜査と同時に現役の区議会議員への聴収も始まりました。とはいえ、私には検察からの連絡はまったくなく、与党議員が聴収を受けていました。

マスコミの取材も激しかったです。私のところにも3社から「陣中見舞いをもらったか、いくらだったか」というアンケート依頼が。また、何社からかインタビューも受けました。12月の議会では何人もの記者が議員控室の前で出待ちをしており、議場に行く途中に「先生、一言お願いします!」とテレビのワンシーンのような光景が見られました。

その後、12月10日の区長選で、都民ファ・自民・公明などが推していた、元都職員の大久保氏が当選。大久保現区長は、江東区版パートナーシップ制度の制定スケジュールを白紙にするなど人権問題に関心がないようです。その点、木村前区長のほうが与党出身にしては、こどもと女性の権利を積極的に主張していました。私と雑談したときも会計年度任用職員(官製ワーキングプア)の話題を自ら出していました。前区長が人権意識が高かったことは評価しています。

12月28日には、柿沢氏が秘書4人とともに逮捕され、年明けの1月16日に陣中見舞いが賄賂であることを認めました。翌日17日に柿沢氏は起訴。同日、現職の自民党所属の区議会議員3人も在宅起訴されました。起訴された議員は自民党を離党し、会派も退会しています。今回の騒動で、木村前区長の会派「江東新時代の会」から3人の議員が退会しました。加えて区長選に出馬した2人の女性議員が自動退職となっています。

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昨年5月に初めて議員になって半年で議会内の風景が一変してしまいました。雑音に惑わされないよう、注意しています。状況の変化をフォローしていくこともなかなかたいへんです。しかし、今回、高野区議と会派を組み、「一人じゃない!」と心強い思いです。今後もみなさんといっしょに福祉に厚い江東区を作っていく所存です。どうぞ応援のほどよろしくお願いいたします。