今回は、福祉のミッションや成果について考えていきます。
最近、福祉の仕事でも「成果」や「業績」を行政からしつこく求められます。しかし、福祉の「成果」ってなんだ?!そもそも福祉のゴールはなんなのだろう。福祉の仕事は、誰のためのものなのでしょう。利用者のため?職員の生活のため?はたまた国民全体のため・・・???
話変わって「教育」を考えてみましょう。教育の成果は何なのでしょうか。「いい学校に入ること」、「いい会社に就職すること」が成果でしょうか。ホントにそれでいいのでしょうか。じゃあ、いい学校に進学できず、いい会社に入れなかった人は、教育として成果がなく、失敗ということになります。
結局、教育のゴールは、ある程度、抽象的なものだと私は勝手に考えています。たとえば、生徒が豊かな人間性を育み、多くの可能性を考えることができるようになる、とか。
福祉の仕事もこれとだいたい同じだと思います。教科書的に言えば、福祉の成果は、利用者が「その人らしい生き方」を選択できるようにすることなのでしょう。
しかし、「その人らしい生き方」を実現するのはどうすればいいのでしょうか。それがゴールだとしたら、業績・成果はどのように測定すればいいのでしょうか。そもそも「その人らしい生き方」って何なんだ!
⇒後編につづく